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加齢画像研究会に参加してきました。

2016.10.09

学会・研究会・セミナー

こんにちは、井上です。

昨日は前から楽しみにしていた、第五回加齢画像研究会に参加してきました。




新しくて綺麗な関西医科大学枚方学舎


現在、多列CT、高磁場MRIなどの画像診断法は著しく高性能化し、3次元画像や機能などを詳細に評価できるようになっています。


解剖学的、形態学的に抗加齢を研究していくうえで画像診断は不可欠のものであり、
これらの高度に進んだ画像診断法を、美容医療を含む抗加齢医学と結びつけることの重要性は今後ますます高まるいっぽうである、という主旨から設立されたこの研究会。


放射線科の医師を中心に、解剖学者、形成外科、整形外科、乳腺外科、美容外科などの各方面の医師が一同に会して加齢について研究するという、大変意義深い研究会です。

キャダバーと呼ばれる御献体を用いた解剖の学習では、薬液で処理されているために皮膚、皮下組織、筋などの厚みや性状は生身の人間のものとは異なりますし、またどうしてもご高齢の御献体ばかり、という事情もあります。

その点画像診断では、老若男女の生きている組織の状態をそのままリアルタイムでも、また経時的変化としても見ることができ、数値化や比較検討も可能です。

 

形態だけでなく機能評価も可能な診断手法もありますし、解剖を学ぶ際に御献体や教科書での学習だけでなく画像診断を併用することは、大変重要なことだと思います。

 

 


第五回となる今回は、顔面だけでなく

・骨盤底筋の解剖と加齢変化
・乳房の解剖と手術と加齢画像
・関節炎・運動器慢性疼痛における異常血管新生と経動脈的微細血管塞栓療法
・超高分解能頭皮MRIを用いた男性型脱毛症の頭皮の厚さの計測


など、全身の加齢性変化を解剖、画像、臨床の各方面から検討する講演が充実していて、大変勉強になりました。


特に難治性の五十肩・テニス肘・ジャンパー膝・足底腱膜炎などの慢性疼痛のほとんどでモヤモヤした異常毛細血管と動静脈シャントが存在しており、それらをカテーテル治療で閉塞させることで劇的な疼痛改善効果が得られるという治療法は素晴らしかったです。

保険適応外治療ですが、激しい痛みで夜も眠れず日常生活も著しく損なわれ、保存的治療で全く効果なく手術適応もない、という方々にとっては、1年も2年も激痛の中で自然治癒を待つ苦しみを考えると、決して高くない治療だと感じる方が多いのではないかと思いました。


また、私の1番の目的

国際医療福祉大学三田病院
放射線診断センター准教授
 奥田逸子先生のご講演

・顔面加齢を画像解剖学的に考える





今回は特に頬部の4つの表情筋の共通の停止部としての鼻唇溝(ほうれい線)の成り立ちと、各筋の形態とボリューム、走行、停止位置の加齢による変化を高精度MRIで分析する手法は素晴らしかったです。


また眼輪筋のfloatingの程度と位置の加齢による変化をCT画像で数値化する、など大変勉強になる内容ばかりでした。



そして、学生時代の法医学の講義以来でしょうか、、、



うーーん……普段あまり接するのとのない分野について。
大変貴重なご講演を拝聴することができました💦💦


私の美容医療の師匠の先生と終日ご一緒に最前列で講演を拝聴することができ、頭と心と大変充実した1日となりました。

学んできたことを、これからの診療にしっかりと生かしていきたいと思います。

 

浄水皮ふ科クリニックHP http://josui-hifuka-clinic-com.check-xserver.jp/wp/ 

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