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虫さされととびひについて

2023.08.19

皮膚科

こんにちは🌞 毎日蒸し暑い日が続きますが、皆様体調は崩されていませんか??

今回は、この時期に多い虫刺されととびひについてのお話です📝

★虫刺され

虫に刺されたり咬まれたりすることにより、痒みや痛み、赤みや腫れなどの皮膚症状が起こることを【虫刺症(ちゅうししょう)】といいます。 蚊・ブヨ・ダニ・ノミ・ハチ・ムカデ・毛虫などの虫が代表的です。

虫が刺したり咬んだりすることによって起こる物理的な反応と、吸血する際に虫の唾液成分や毒成分などが皮膚に注入されることでアレルギー反応が起こります。

アレルギー反応は主に即時型と遅延型があります。 即時型は、直後から痒み・発赤が出現し、数時間で軽快します。 遅延型は、1日~2日後に痒み・ぶつぶつ・水ぶくれなどが出現し、数日~1週間程度で軽快します。

これらの反応は、年齢や体質・刺された頻度などにより個人差があります。 刺されないように肌の露出を控えたり、忌避剤を使うなどして虫を寄せ付けない工夫が大切です。

刺された時は、患部をこすらずに流水で洗い流して冷やします。 治療法は、主にステロイドの外用薬です。 症状が酷い方や改善しない場合は、皮膚科専門医の受診をお勧めします。

★とびひ

細菌による皮膚の感染症で、【伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)】といいます。 虫刺されや湿疹などで皮膚を搔いたりすることで傷が生じ、そこから2次感染を起こしてとびひとなります。接触などでうつり、火事の飛び火のようにあちこちに広がることから、とびひと言われています。 とびひは大きく2つに分けられます。

✾水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん) 水ぶくれができるタイプ 黄色ブドウ球菌が原因菌 乳幼児や小児に好発 初夏から真夏にかけて、虫刺されやあせも、擦り傷を掻くことで発症する。

✾痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん) かさぶたができるタイプ 溶血性連鎖球菌が原因菌 小児より成人に好発 季節に関係なく、アトピー性皮膚炎などに合併し、急速に発症する。

治療法は主に抗菌薬の内服や外用で、痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を服用し、患部を掻かないようにします。 石鹸をよく泡立てて患部を優しく洗い、シャワーで洗い流しましょう。 タオルや衣類などでとびひが感染することもあるので共用しないように注意しましょう。

お肌のトラブルなどでお困りの方は、当院皮膚科にてご相談ください👩🏻‍⚕️🪄

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