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今回はマジメに by形成外科 阿部周策Dr

2016.09.26

形成外科 阿部周策dr

15(木)・16(金)と日本形成外科学会の基礎学術集会(@大阪)なるものに参加してきました。 
春の総会と秋の基礎学会という形成外科の中での2大学会のうちの一つです。
 
 
 
超有名な絵というわけでは、おそらく、ないと思うのですが、印象深く記憶に刻まれている
『Der Arzt』(by Ivo Salinger)という作品(『医師』)。
患者をささえる慈愛に満ちた左腕とは対照的に迫り来る病魔・死を押しのける力強い右腕
 
 
臨床医に求められる2本の大きな柱を表現していると思います。形成外科医にとっても、もちろんそれはあてはまるのですが、
「右腕」成分をもう少し分割してみると…
 
 
形成外科医はARTIST でありかつ SCIENTIST であることが求められるのではないかと私は考えています。
…が、形成外科医は、科の性質上artist系の人がだいぶ多い傾向があります(まあそれでよいと思うのですが(^^;;)。
そんな中basic/clinical research-relatedなテーマに主眼を置いているのが基礎学会です。
 
 
 
 
形成外科医は前述のような集団のため、基礎学会の内容にあまり興味のない先生もいらっしゃいますが、聴いてみると意外と興味深いプレゼンや講演も多く、私は好きです。
臨床医学と違って、ものすごいスピードで進歩を遂げている基礎医学の世界にたまには触れてみるのも面白いです。
 
私個人としては、 
 
小腸上皮細胞のこの染め分け。
色が違えば異なる「祖先」(幹細胞)から生じていることを示しています。
これをガン幹細胞の同定に応用するというレクチャーが興味深かったですが(実際のメソッドも含めて)、、、、
 
 
 
ブラウザを閉じられる前にもう少しとっつきやすい話題に移りたいと思います。。

 

全体としては、「発毛・育毛」関連の発表やシンポジウムが多かったのが印象的でした。
頭皮マッサージのような物理的な刺激はmechanosensorを介して本当に発毛に効果があるのではないかという萌芽的研究をお話しされている先生もいらっしゃいました。
病院やクリニックに来なくても自分でできる治療法・予防法というのは夢があっていいなと思います。
 
 
 
あとは、特許のお話。 
この手のレクチャーは基礎学会ではよくあるのですが、基本まあとにかく眠いんですね。
今回の演者の先生は、なんなのでしょうか、私も結局核心に迫れていないのですが
引き込まれる話し方というか、聞いていて飽きのこない話し方で、面白かったです。
「しゃもじのイボイボ」とか具体例も身近で誰もがわかるものを取り上げていたのがよかったのかもしれませんね。
 
 
 
発明のうち「独創」はほぼナイと考えてよく、ほとんどは
 
 
創造的模倣
 
 
である、そうです。確かにそうかもなと思いました。すなわち
 
 
発明 = 
もっとも類似した公知技術 + ⭐︎何かあたらしい特徴★
 
 
ということです。たったこれだけです。
観察力がある人が特許をとる傾向が強いそうです。年齢や職業は関係ないですとおっしゃってました(実際に特許庁で30年近く勤務された方でした)。
 
 
ただ、学会トータルの感想としては
 
すみません、あまり面白くなかったです。。。
 
あたらしい専門医制度になって、半ば義務的に指定された講演を聴かなければならず、並行して隣の部屋で行われている普通の口演を聴くのが難しくなってしまったという理由もあるかもしれません。
 
なんだかとてもとりとめのない内容になってしまいました。
次回はもうすこし面白くしたいものです。
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