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とまらない食欲 by 形成外科 阿部周策Dr
2017.03.27
形成外科 阿部周策dr
以前の記事にも書きましたが、このシーズンは毎年わりとひどい花粉症に悩まされます。
花粉症との馴れ初めは、小学生にまで遡ります。
当時は処方薬を服用しても焼け石に水状態でしたが、最近はいい内服薬が各社から出てきており、とても助かっています。
ただ、現在私の中で問題となっているのは、タイトルの通り
底なしの食欲!
1回あたりの食事で食べる量もあきらかに増える & 食べたはずなのにすぐまた食べ物を探している毎日です。
私の感覚としては、アレルギー症状を抑える力が強いヒスタミン遮断薬ほど、この食欲増進効果(というよりは満腹中枢を鈍くする効果)も絶大です。
食思不振の改善薬にコンバートできるんじゃないの?と思うほどです。
個人的なことですが、私は以前調べてもらって、バナナ型(※※)であることがわかっています。
バナナ型はいわゆる逆肥満遺伝子をもつタイプで、基準的な型(wild type)よりも基礎代謝が10%くらい高いそうで、太りにくいのですが、タンパク質をエネルギー源としてどんどん利用してしまう傾向が強く筋肉がつきにくいという一面があります。(→なのでバナナのようにほっそりしているということからの命名のようです。)
これが中年以降問題となるようで、筋肉量が少ないため、一旦太りだすと…歯止めがかかることなく「球」に近づいていくんだそうです いく場合もあるんだそうです。。。おそろしや…
そろそろ微妙な年頃にさしかかるため、これを機に、ちょっと運動習慣の確立を目指したいところですが…
1年後も同じことを言っているかもしれません。
(※※)
現在の日本のような飽食の時代は、人類の歴史の中ではとても短く、稀であり、飢餓(もしくはそれに近い状態)という選択圧がかかった結果、エネルギー代謝に関連する遺伝子に変異を持つ人たちが生き残っていきました。
→現代人は倹約遺伝子と呼ばれる、要は太りやすい遺伝子を持つ人がかなりの割合でいるようです。(誰が提唱したのかはわからないのですが、)頻度の高い、メジャーな遺伝子変異を「りんご型」「洋なし型」「バナナ型」と称しているようです。もちろん医学的に正式な用語ではありません。
バナナ型はもともとは太りにくい遺伝子変異なのですが、本文に書いたようなパラドキシカルなメカニズムで肥満になる場合が多いため「りんご」「洋なし」とともに一緒に太りやすい遺伝子群に組み込まれていると理解しています。
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