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女に生まれてよかった
2016.08.31
皮膚科
こんばんは、井上です。
日曜日は東京で美容医師向けのセミナーに出席してきました。
抗加齢医学における見た目について、ピコセカンドレーザー、美容医療機器のトレンド、注入剤などの内容でした。
ちょっと家を空けて帰宅すると、うわっっカビ!
ではなく、娘が作っていたイチジクジャムでした。ほっ。
この季節は冷蔵庫の中であってもまだまだ温度が上がりがちなので、カビが生えることがあり(10℃以上の温度があれば発育できます)油断はできません。
皮膚科では、感染症(水虫など)としてもアレルギーや湿疹の誘因(アトピーなど)としても、カビは大変厄介な存在です。
一般的にはもちろん腐敗だけでなく、カビ毒による発がん性なども問題となります。
カビは増殖に都合のいい条件(特に高温多湿)に置かれると、たくさんの胞子を作ります。
胞子は空気中を漂ったり水中を泳いだり人に運ばれたりして、栄養源になるものに付着するとそこで発芽し、菌糸を伸ばします。
食品ばかりでなく、人の垢、プラスチックやほこりまでも栄養源にするので、
床の埃を巻き上げずにこまめに掃除する、毎日体を洗う、家族であってもバスマットやタオルの共有を可能な限り避ける、空気の入れ替えや除湿をする、などを心がけることが重要です。
(特に水虫の場合は、24時間以内に洗浄することで皮膚に定着することを防ぐことができると言われています)
すみません、足の写真はお食事中の方にちょっと・・・なので、ネットで拾った絵です。
体部白癬
カビとは、キノコ・酵母とともに真菌類と呼ばれる原生生物の仲間です。
カビという呼び名は俗称で、真菌類のうち、食品や水気のあるところで増えて肉眼で見えるようになる種類をカビと呼んでいます。
毛嫌いされがちなカビですが、食品や医薬品の製造に利用されているだけなく、そもそもカビ(菌類)が存在しないと地球上の生物界全体が成り立ちません。
太陽光を使って栄養分を生産する「植物」、植物が生産した栄養分を消費する「動物」、動物や植物が蓄えた栄養分を分解して土に還す「菌類」が、それぞれの役割を担うことによって生物界のリサイクルがまわっているのです。
ただ単に「汚い!」というのと違う視線で見ると、何やら美しく見えてくる気が・・・しないか。。。
そして下等生物とみなされがちなこの菌類のほとんどが、実は意外と複雑な有性生殖をしています。
私たちにはカビの男女の見分けはつきませんが、いろんなドラマがあるのかもしれません。
浄水皮ふ科クリニックHP http://josui-hifuka-clinic-com.check-xserver.jp/wp/
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