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AI(人工知能)は人類を・・・ by 形成外科 阿部周策Dr

2017.06.13

形成外科 阿部周策dr

 
ponanzaが佐藤天彦名人を破ったという事件(?)、いやニュースが一時メディアを賑わせましたね。将棋はチェスと違って、獲得した駒を自軍として再動員することができるため、指し手の候補数が文字通り桁違いに多く、AIにとっては厳しいフィールドだったようです。実際2007年に渡辺明竜王はコンピューター代表のBonanzaを112手で下しています。
(※チェスにおいてAIが人間のタイトルホルダーに初めて勝利したのは1988年 Deep Thought versus Larsen)
が、コンピューターの世界の発展はすさまじく、ついにこんな日が来たわけですね。
開発者の山本一成さんは、初期のponanzaは本当に弱かったと語っています。いくつもの改良を加えたようですが、核となったのは、ponanza対ponanzaで戦わせて膨大な実践経験を積ませることだったそうで、この手法により飛躍的なレベルアップを遂げさせることに成功したようです。
 
 
将棋界でのこの一件は、AIの躍進を象徴する出来事のひとつにすぎず、様々な業界で将来、自分たちの仕事がAIに奪われてしまうのではないかという予測がなされています。人間がまったく及びもつかないくらいに優れているその計算力および記憶力/容量を提げ、AIの波は医療業界にも押し寄せています。
中でもこの波が直撃している(すると思われている)のが、放射線科の読影領域。
撮影された画像と、その症例の最終的な診断・転帰をセットにしてinputしまくり、学習させればとてつもなく優秀な放射線科医が完成します。疲れを知らず、アルゴリズムにしっかりのっとり正確無比かつ、めちゃくちゃ速い!ハズです。そして医療経済的にもすばらしく、これまで人間の医師に払っていた給与よりもだいぶ安く済むことになるでしょう。
他にAIとの戦いを余儀なくされるのは病理診断、そして…皮膚科!!
視診での所見やダーモスコピーによる診断はパターン認識というコンピューターが得意とする分野です。
放射線科医が危惧を覚える一方で、なり手が少ないと言われる病理の世界では、むしろAIは一緒に歩むべき心強い味方なのかもしれませんし、そのあたりの捉え方(ポジティブversusネガティブ)は人それぞれでしょうか。
医学/医療の分野でも外科系はAIの影響がそれほど顕著にはあらわれないであろうと予想されているようですが、いつかは…??
 
 
<将来はこんな病院やクリニックが登場するのでしょうか…>
 
 
そんな中、最後の砦になると目されてるのは精神科領域です。
人と人とのコミュニケーションが人間に与える影響は今のところマシーンで代償する域には到底達していません。同じ人であっても、なんでも相談される人もいればなかなか心を開いてもらえない人もいます。
どの診療科でも患者さんとの対話からすべてが始まります(いや…読影医や病理医には当てはまりませんね)。そのような基本的なことをあらためて大切にしていこうと思う今日このごろです。
 
浄水皮ふ科クリニックHP http://josui-hifuka-clinic-com.check-xserver.jp/wp/

 

 
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