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眼瞼下垂症 by 形成外科 阿部周策Dr

2016.12.19

形成外科 阿部周策dr

 
 
まぶたなので、まずは眼科を受診される方が多いのですが(そして眼科の先生に手術してもらう場合ももちろんあるのですが)、実は形成外科で扱う領域のひとつでもあります。
 
眼瞼下垂に限ったことではないのですが、形成外科は、既存の診療科のメインテーマからやや外れた疾患を扱うことが多く、その疾患は「絶対に◯◯科で診ないといけない」と言い切れないものが結構あります。
 
ほとんどの眼科のDr.はまぶたおよび眼窩(眼球がおさまっている円錐状の部屋)以外の部分は扱われないと思いますが、
顔全体のバランスやコーディネーションを考慮するのは、形成外科医や美容外科医の得意とする分野なので、その点において分があると言えるかもしれません。
 
前置きが長くなりましたが、ようやく本題。
 
【どんな状態が眼瞼下垂なの?】
 
(1)まぶたが下がってきて(視力の問題ではなくて)見づらい自覚がある
(2)左右でまぶたの開き具合に差がある
(3)リラックスした状態でもおでこにシワが目立つ
(4)とくに姿勢が悪いわけでもないのに肩こりがひどい
(・眼をこするクセがある)
(・コンタクトレンズ使用歴が長い)
 
最後の( )2項目は眼瞼下垂をきたす可能性が高くなる癖・生活歴です。
 
 
手術した方がよいかを判断する客観的基準としてよく採用されるものとしては
 
MRD(margin-reflex distance)やLF(Levator function)などがありますが、、、
自分でチェックするのは難しく、また、面倒ですので
とりあえず上記に当てはまるものがある場合はお気軽にご相談ください。
 
(4)は、意外に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
まぶたが上がりづらいと、前頭筋(額にシワを寄せる筋肉)が収縮することで(無意識下に)代償しようとします(→これが長期間にわたると、(3)につながります)。
前頭筋は頭皮の深部にある帽状腱膜を介して後頸部の筋群とつながっているため、
前頭筋が常時収縮(緊張)していると、つられて首の後ろ側も張ってきてしまいます。
結果として頭痛+首・肩周りの凝りという負の連鎖がおこる場合があります。
 
 
今回は眼瞼下垂症の中でも近年もっとも多いとされる腱膜性眼瞼下垂というものについて簡単に紹介させていただきました。
※他にも生まれつきまぶたを引き上げる筋肉(上眼瞼挙筋)が低形成~無形成である場合(先天性眼瞼下垂)や、重症筋無力症などの一症状として下垂が出現する(筋原性眼瞼下垂)こともあります。それぞれ治療方針が異なります。
 
 
浄水皮ふ科クリニックHP http://josui-hifuka-clinic-com.check-xserver.jp/wp/ 
 
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