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原点 by形成外科 阿部周策Dr

2016.08.22

形成外科 阿部周策dr

先週、久しぶりに東京に帰って友人と会ったりしてきました。
教養学部時代の親友(同級生)と10年以上ぶりに再会しました。久闊を叙する場として彼が選んだのは東大の駒場キャンパス。赤門や安田講堂などで有名な本郷キャンパスじゃないマイナーな方(?)ですが、すべての東大生がここからスタートする原点でもあります。
 
 
私にとってはこの地を踏むのもほぼ10年ぶり。
キャンパスの大きなフレームワークは基本的に変わっておらず、ちょこちょこ改築されたり、新しい施設が出来ているくらいでした。
 
たまに本郷の安田講堂と間違われる駒場の1号館。おもに語学系の講義が行われています。
いつの間にか(以前から?)国の文化財に指定されたようです。なので改築などは事実上不可能なのでしょう。話に夢中で写真を撮り忘れてしまい、拾ってきた写真です。スミマセン。
 
 
思いっきり普通に開放されていた1号館に入ると、昔と変わらず、アナログな感じで各教室の入り口に時間割表が貼り出されていました。
当時私たちの中国語クラス担当だったK先生の名前を発見!
K先生は見た目は「スラムダンク」の安西先生的な背格好で、「4・3・2のK」(40分遅刻+30分雑談+20分ふつうの講義をするという意味)の異名をとるfantasticな先生でしたが、まだ現役で教鞭をとられているとは思いませんでした。「意外と若かったんだね」などと失礼なことを言いながら、そのままキャンパス内をぶらぶらしながらいろんな建物に入り(駒場のこのセキュリティも何もないテキトー自由な感じが学生の頃から好きでした)、かつての思い出話に花を咲かせました。
 
彼は理科 II 類から理学部物理学科に進学し、大学院(修士・博士)を修了し、一般企業に就職するも飽き足らず、アカデメイアに戻ってきたツワモノです。理論物理屋さんです。
現在の大学での教職は一般企業時代に比べるとだいぶ収入は落ちるのだそうです。それでも精神的な充足感は今の方がはるかに大きいと言っていました。
研究者って大体そういう気質の人が多い気がします。ですが、今の日本のシステムでは優秀な人であっても経済的にはやりくりが難しく、それが理由で本当はつづけたい研究職を諦めてしまう人が非常に多いのです。
 
 
 
以前彼とのやりとりで「(どんなに内科が進歩してガンなどを切らずに治せるようになったとしても)外傷と先天奇形がある限り、外科が消滅することはないんじゃないかなー」という趣旨のメールをしたことがありました。
それに彼がひとつ付け加えてくれました。
 
「外傷と先天奇形とiPSがある限り、外科はなくならない」
 
iPS 細胞は中央にドドンと構える島のような部分(コロニー)を構成しています。それ以外の尖った細胞はフィーダー細胞と呼ばれます。iPS細胞の未分化性の維持に欠かせない縁の下の力持ちです。
 
と。iPS細胞を利用した再生医療が軌道に乗り、臓器を丸ごと作れるようになっても、それを患者さんに移植する時には血管とか神経の吻合が必要になるでしょ?という論理です。
おぉ、それって形成外科の仕事じゃん(笑)
(さらに医学が進歩して、体内で臓器再生ができるようになり、脈管の吻合操作が要らなくなるような時代が来れば外科医は路頭に迷うかもしれませんが、患者さんにとってはそっちの方がいいですね。)
 
理論物理学と臨床医学とはだいぶかけ離れたフィールドなので、お互いイイ刺激を受けました(少なくとも私は)。
 
駒場キャンパスで一番写真映えするのはやはりこの銀杏並木でしょう。
先日は青々としていましたが、秋になればこんな感じです(Wikipediaより)。
 
 
浄水皮ふ科クリニックHP http://josui-hifuka-clinic-com.check-xserver.jp/wp/ 
 
 
 
 
 
 

 

 
 

 

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